2017.12.02(土)〜2017.12.10(日)
13:00-19:00(2日17:00-19:00、10日13:00-17:00)
パープルーム大学 尖端から末端のファンタジア
主催:鳥取大学地域学部附属芸術文化センター
美術家、梅津庸一の私塾「パープルーム予備校」による展覧会
「パープルーム大学 尖端から末端のファンタジア」を鳥取で開催します。
本展覧会は、前衛と後衛、ハイカルチャーとサブカルチャー、都市と地方、ニューメディアとオールドメディアといったさまざまな対立をテーマとします。こうした対立は、眼前に立ちはだかるものなのか、一部の人々の意識にのみ宿るものなのか、そもそもまったく偽の対立なのか。
グローバル化の背後で、さまざまなかたちで浮上するこれらの対立を前提としながら現代における想像力について考えます。
本展覧会は、梅津庸一と、アラン、安藤裕美、智輝のパープルーム予備校生に加えて、多様なゲスト作家とともに展示します。また、関連イベントとして、シンポジウムやトーク、パフォーマンスを予定しています。
主宰者より
パープルームの日々の営みは予備校生との密接な関係、出入りする人々との間に発生する。
しかしながら、目に見える活動だけがパープルームの営みではない。
たとえば絵を描いているから「制作」、テキストを書いたら「批評」ということではなく、制作、批評、生活、思考はそれぞれのポジションを入れかえながら存在している。またそれは他者によって再設定されることもあり得る。
アウトプットされなかった「思考」だけが作品足り得る場合もあるし、制作が批評行為にあたることもあるだろう。
それらは本来は有形/無形、オンライン/オフライン、プレーヤー/観客の境目に規定されずに漂っている。だけれども現実はもう少し硬直していて、それぞれがそれぞれの役割を演じている。
『パープルーム大学 尖端から末端のファンタジア』はそうしたことを前提に、物理的に展開される想像力の受け皿、思考のマケットとして構想された。
相模原で思考実験として構想された「ある秩序」が鳥取に姿を現す。この試みがわたしたちにとって自明のものとなり過ぎている「展覧会」をはじめとする美術全般の制度、概念へのストレステストとなることを希望する。美術の先端から末端あるいは、末端から先端に少しでもにじる寄るために。
梅津庸一(美術家/パープルーム主宰)
プロフィール
パープルームとは、2013年に誕生した絵画に特化した美術の共同体である。
神奈川県相模原市にある私塾「パープルーム予備校」をその活動拠点とし、学校と生活の場と発表の場を兼ねている。パープルーム予備校生たちは半共同生活を営みそこには多くの人々が訪れる。
ウェブサイト「パープルーム HP」、移動式の画廊「パープルームギャラリー」、機関誌の役割を果たす「パープルームペーパー」、関連施設の「パープルーム見晴らし小屋」、「パープルームプーポンポン」他に「パープルームクッキング」、「パープルミーティング」など。
パープルームとは様々な水準の活動、事柄をまとめあげ横断する運動体の総称である。パープルームという語の由来は諸説あり外光派(紫派)の部屋、バーチャルな馬、地球物理学のスーパープルームなど未だに謎に包まれている。
parplume.jp
参加作家
山本悠/永田康祐/西島大介/久松知子/小池奈緒/彦坂尚嘉/TYM344/藤城嘘/名もなき実昌/皆藤齋/平山昌尚/シエニーチュアン/qp/梅津庸一/しー没/小林椋/フナイタケヒコ/海野林太郎
パープルーム予備校生|安藤裕美/智輝/アラン/新入生
イベント
2日(土)17:00- 開校式(西島大介×梅津庸一 司会=筒井宏樹)
3日(日)16:30- シンポジウム(彦坂尚嘉、梅津庸一ほか参加作家)
主催|鳥取大学地域学部附属芸術文化センター
お問い合わせ|tsutsuihiroki115@gmail.com(筒井宛)