鳥たちのいえ

主宰者より

パープルームの日々の営みは予備校生との密接な関係、出入りする人々との間に発生する。しかしながら、目に見える活動だけがパープルームの営みではない。たとえば絵を描いているから「制作」、テキストを書いたら「批評」ということではなく、制作、批評、生活、思考はそれぞれのポジションを入れかえながら存在している。またそれは他者によって再設定されることもあり得る。アウトプットされなかった「思考」だけが作品足り得る場合もあるし、制作が批評行為にあたることもあるだろう。それらは本来は有形/無形、オンライン/オフライン、プレーヤー/観客の境目に規定されずに漂っている。だけれども現実はもう少し硬直していて、それぞれがそれぞれの役割を演じている。『パープルーム大学 尖端から末端のファンタジア』はそうしたことを前提に、物理的に展開される想像力の受け皿、思考のマケットとして構想された。

相模原で思考実験として構想された「ある秩序」が鳥取に姿を現す。この試みがわたしたちにとって自明のものとなり過ぎている「展覧会」をはじめとする美術全般の制度、概念へのストレステストとなることを希望する。美術の先端から末端あるいは、末端から先端に少しでもにじる寄るために。

梅津庸一(美術家/パープルーム主宰)

プロフィール

パープルームとは、2013年に誕生した絵画に特化した美術の共同体である。神奈川県相模原市にある私塾「パープルーム予備校」をその活動拠点とし、学校と生活の場と発表の場を兼ねている。パープルーム予備校生たちは半共同生活を営みそこには多くの人々が訪れる。ウェブサイト「パープルーム HP」、移動式の画廊「パープルームギャラリー」、機関誌の役割を果たす「パープルームペーパー」、関連施設の「パープルーム見晴らし小屋」、「パープルームプーポンポン」他に「パープルームクッキング」、「パープルミーティング」など。パープルームとは様々な水準の活動、事柄をまとめあげ横断する運動体の総称である。パープルームという語の由来は諸説あり外光派(紫派)の部屋、バーチャルな馬、地球物理学のスーパープルームなど未だに謎に包まれている。

parplume.jp

参加作家

山本悠/永田康祐/西島大介/久松知子/小池奈緒/彦坂尚嘉/TYM344/藤城嘘/名もなき実昌/皆藤齋/平山昌尚/シエニーチュアン/qp/梅津庸一/しー没/小林椋/フナイタケヒコ/海野林太郎

パープルーム予備校生|安藤裕美/智輝/アラン/新入生

イベント

2日(土)17:00- 開校式(西島大介×梅津庸一 司会=筒井宏樹)

3日(日)16:30- シンポジウム(彦坂尚嘉、梅津庸一ほか参加作家)

 

主催|鳥取大学地域学部附属芸術文化センター

お問い合わせ|tsutsuihiroki115@gmail.com(筒井宛)

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