2019.08.03(土)〜2019.08.04(日)
9:30−17:00(最終日は、13:00まで)
Ultrahigh Frequency
Hiroto Wada
ひろと わだ
作家プロフィール
2013年 東京藝術大学 日本画専攻 入学
2017年 同大学 修士課程 入学
2019年 現在 同大学 博士課程後期 在籍
受賞・展示会
2017年 平成芸術賞 受賞
星野眞吾賞 入選
私は人々がスマートフォンを通じてインターネットサーバーの中にある仮想空間の中の肉体(アカウント)に向けて、魂(自我)を転送しているように見える。抜けてしまった魂を求めて彷徨う電波(Ultrahigh Frequency) に半分侵食された肉体と一連の流れを描いている。
和田宙土氏作品展によせて
青山学院大学は2018年3月に鳥取県との包括協定を結び、学生や院生が鳥取県を訪れて様々な活動を展開させていただいています。その活動の一つとして今回「県立高校の教職員および生徒に対する芸術表現体験活動」の講師として招聘した和田宙土(わだひろと)氏の個展を鳥の劇場ならびに鳥取県のご好意で鳥取市「鳥たちのいえ」で実施させていただきます。
和田氏は東京藝術大学大学院、美術研究科博士課程で日本画を専攻している芸術家です。彼が見せてくれる絵画作品は私たちが予想している日本画とは大きく異なったものかもしれません。
日本画という領域に携わっている若手の芸術家たちは、伝統の継承ということに囚われることなく、日本画という窓から芸術の可能性を押し開こうとしています。その一人である和田氏は、その謙虚な人柄とは異なり、芸術家としてうちに秘めた挑戦的な作品傾向は大きな可能性を秘めています。
芸術家は、その成長プロセスの中で常に自分と作品の対話のあり方を様々な形で模索しています。
関心を持たれ、この作品展に足を運んでくださる皆さまには、是非作者和田氏と、和やかに世間話をするように作品を見て感じたことを素直に伝えていただければと思っております。
なぜならば、和田氏のようにこれから自分の世界を押し開こうとしている芸術家は常に自問自答に明け暮れているため、時には大きな壁にぶつかるような感覚を持つことがあります。そんな時に自分の作品を見てくださった方からのなにげない一言がその壁を乗り越えたり打ち破ったり回り道したりするためのきっかけになることがあるからです。
是非、作品展にご来場いただき、忌憚のないご感想を伝えていただければと感じております。
青山学院大学 社会情報学部 教授
青山学院大学 学習コミュニティ研究所 所長
苅宿俊文